【書評】学問のすゝめ(著)福澤諭吉

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「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず…」から始まるこの名著は、あまりにも有名です。教科書にも載っているくらいですから、中高生でも知っています。しかし、実際に手をとって、「学問のすゝめ」を読んだ人は少ないのではないでしょうか。(学問のすゝめ

勉強して当たり前

この本では、学問することの重要性を説いていることは、もちろんですが、物事をゼロベースで考えることの重要性も説いています。習慣や権威、メディアの影響を否応なしに受けている人は多く、洗脳にもかかったように思考停止なっている人は多い。このようなことに、「学問のすゝめ」では、警鐘を鳴らしています。

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疑うこと

信の世界に偽詐多く、疑の世界に真理多し。試みに見よ、世間の愚民、人の言を信じ、人の書を信じ、小説を信じ、風聞を信じ、神仏を信じ、卜筮を信じ、父母の大病に按摩の説を信じて草根木皮を用い、娘の縁談に家相見の指図を信じて良夫を失い、熱病に医師を招かずして念仏を申すは阿弥陀如来を信ずるがためなり。三七日の断食に落命するは不動明王を信ずるが故なり。この人民の仲間に行わるる真理の多寡を問わば、これに答えて多しと言うべからず。真理少なければ偽詐多からざるを得ず。蓋しこの人民は事物を信ずと雖ども、その信は偽を信ずる者なり。故に云く、「信の世界に偽詐多し」

ガリレオの地動説、ニュートンの万有引力の法則、ワットの蒸気機関などなど数多くの発見や発明は、「疑う」ことによってもたらされています。

棚卸

人生の有様は徳義の事についても思いの外に悪事をなし、智恵の事についても思いの外に愚を働き、思いの外に事業を遂げざるものなり。この不都合を防ぐの方便は様々なれども、今爰に人のあまり心付かざる一箇条あり。その箇条とは何ぞや。事業の成否得失に付き、時々自分の胸中に差引の勘定を立つることなり。商売にて言えば、棚卸の総勘定の如きものこれなり。

心事の棚卸。日ごろから意識しておきたものです。

独立自尊

独立自尊。このことこそ、不変の真理であると僕は考えています。国に頼らず、国を支える。一人ひとりが、そうであったとき、多くの社会に蔓延する数々の問題は、解決に向かうのであろうと考えます。

今一度でなく、1年に1度は手にとって、何度の何度も読み返してほしい本です。

学者勉めざるべからず。蓋しこれを思うはこれを学ぶに若かず、幾多の書を読み幾多の事物に接し、虚心平気活眼を開き、もって真実の在るところを求めなば、信疑忽ち処を異にして、昨日の所信は今日の疑団となり、今日の所疑は明日氷解することもあらん。学者勉めざるべからざるなり。

そう思います。

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コメント

  1. […] 独立、独立自尊の主張により、ベストセラー。そのほか、主な著書に「西洋事情」「文明論之概略」などがあります。 参考学問のすゝめ(著)福沢諭吉 参考福澤諭吉と本居宣長の共通点 […]