今回は、国語のことわざについてまとめています。最近、言葉に関する知識問題についても、目がつくようになってきています。とりわけ、私立高校入試で頻出されるので注意です。
ことわざ
ことわざは、古くから言い習わされている言葉のことをいいますが、「教訓・いましめ」のものと「生活の知恵」のものの大きく2つのものがあります。
教訓・いましめのことわざ
- 後悔先に立たず…事が終わった後で悔やんでも取り返しのつかないこと
- 立つ鳥後を濁さず…立ち去るものは、あとが見苦しくないようにすべきであるということ
- 身から出たさび…自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむこと
生活の知恵のことわざ
- 備えあれば憂いなし…普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配がないということ
- 塵も積もれば山となる…小さなものでも積み重なれば大きなものになるということ
- 棚からぼたもち…思いがけない幸運にめぐりあること
意味が類似したことわざの組
入試で出題されやすいところでもあります。
- 虻蜂(あぶはち)取らず≒二兎を追う者は一兎も得ず…あれもこれもねらって結局何も得られないこと
- 馬の耳に念仏≒馬耳東風…何を言っても全くききめのないこと
- 河童(かっぱ)の川流れ≒猿も木から落ちる≒弘法も筆の誤り…その道の達人でも失敗することはあるということ
- 提灯(ちょうちん)に釣鐘(つりがね)≒月とすっぽん…形は似ていても、比べものにならないこと
- 猫に小判≒豚に真珠…貴重なもので、価値のわからない者には無意味なこと
ひょうたんから駒が出る≒嘘から出た実(まこと)…思いがけないことが起こること。冗談で言っていたことが本当になること
高校入試によく出ることわざ
- 三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵…凡人であっても三人集まって考えれば、すばらしい知恵が出る意味
- 先んずれば人を制す…他人よりも先に物事を実行に移せば、有利な立場に立つことができること。
- 疑心暗鬼(ぎしんあんき)…疑う心があると、何でもないことまで、恐ろしく思えたり、疑わしく思えたりすること。
- 短気は損気…短気を起こすと結局は自分の損になること。
雀の涙…非常に少ないこと。 - 鬼の目にも涙…普段は鬼のような無慈悲な人であっても、時には情け深い心を起こして、涙を流すことがあること。
- 九死に一生を得る…ほとんど死ぬかと思われたような危険な状態を脱して、辛うじて命が助かること。
- 焼け石に水…熱く焼けた石に少しばかりの水を掛けても一向に冷めないように、援助や努力の力が僅かでは、効果が上がらないことのたとえ。
コメント