【中学国文法】識別・見分け問題の練習問題とポイント解説

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【中学国文法】識別・見分け問題の練習問題とポイント解説です。

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識別・見分け問題の練習問題

<問1>「父の作った料理はおいしい」の「の」と同じ意味・用法で使われているものをア~カからすべて選びなさい。
(ア)これは、彼女の手帳です。
(イ)本当にそれでいいの。
(ウ)春の風が吹く
(エ)本を読むのが好きです。
(オ)利用価値の高い時計です。
(カ)ゴリラのいる動物園

<問2>次の下線部と同じ品詞のものをア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
・スープはもうやけどするほど熱くない
ア 物事は甘くない
イ 資源を無駄にしない
ウ この問題は解けない
エ これ以上は知らない

<問3>次の太字の「で」は、形容動詞の活用語尾、助動詞の断定、格助詞、接続助詞のどれになるか答えよ。

  1. 急病で病院に運ばれる。
  2. 彼女が秘書で、茜と言います。
  3. 兄は雑誌を読んでいる。

識別・見分け問題の練習問題の解答

<問1>オ、カ

部分の主語を示す格助詞ですね。ポイントは、「の」を「が」に置き換えても、意味が通じる。

<問2>ア

(解説)「熱く/ない」は、「熱く」と「ない」と切れるので自立語です。
アは、「甘く」と「ない」と切れるので、自立語です。
イ・ウ・エは、文節の中にあって切れず、助動詞になります。

<問3>

  1. 格助詞
  2. 助動詞
  3. 接続助詞
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助詞「の」の識別のポイント

「の」には、大きく4つの識別が出題されます。格助詞の「の」と終助詞の「の」です。また、「の」の格助詞は、部分の主語を示したり、こと・ものを表したり、連体修飾語を示したりします。

部分の主語を示す格助詞

  • <例文>模様の入った布で服を作る。
  • <見分け方>「の」を「が」に置き換えても、意味が通じる。

こと・ものを表す格助詞

  • <例文>絵を描くのが楽しい。
  • <見分け方>「の」を「こと」または「もの」に置き換えても、通じる。

連体修飾語を示す格助詞

  • <例文>六時の電車に乗る。
  • <見分け方>「の」のあとは名詞

終助詞の「の」

  • <例文>彼はどこに行ったの。
  • <見分け方>文の最後にくる。
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「ない」の識別のポイント

大きく4つあります。
・助動詞の「ない」
・形容詞の「ない」
・補助形容詞の「ない」
・形容詞の一部の「ない」
です。それぞれについて見て行きます。

助動詞の「ない」

  • 「ない」を「ぬ」に置き換えられる。
  • <例>僕は行かない。

形容詞の「ない」

  • 否定の意味をもつ形容詞
  • <例>愛がない2人の関係

補助形容詞の「ない」

  • 「ない」の直前に「は」を入れても意味が通る
  • <例>走るのが速くない。

形容詞の一部の「ない」

  • <例>さりげないやさしさもまたいい。
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「で」の識別のポイント

「で」は大きく4つに識別できます。

形容動詞の活用語尾

  • <例>この道具は便利である。
  • <ポイント>「で」を「な」に変えると体現に続く。

助動詞の断定の「で」

  • <例>こっちが僕の帽子で、あっちが弟のだ。
  • <ポイント>体現に付く。「で」を「な」に変わると不自然。

格助詞の「で」

  • <例>図書館の前で、待ち合わせる。
  • <ポイント>体現に付く。場所、手段、材料、原因、理由などを表す。

接続助詞の「で」

  • <例>魚が目の前を泳いでいく。
  • <ポイント>動詞の音便形「い」「ん」に付く。

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