私たちは子どもに何ができるのか-非認知能力を育み、格差に挑む(著)ポール・タフ

現在、世界の教育者から注目されている子どもの「非認知能力の育成」についての著書となっています。非認知能力の課題や対策についても詳しく論が展開され、非認知能力の育成についての一助になってくれるでしょう。

私たちは子どもに何ができるのか 

『子供たちのやり抜く力やレジリエンスや自制心を高めたいと思うなら、最初に働きかけるべき場所は、子供自身ではなく、環境である。一番の問題となる環境要因は、子供たちが経験する人間関係である。つまり、周りの大人が特に子供たちがストレスを受けている時にどう対応するかである。』
⇒激しく同意する部分です。結局のところ、幼少のころの子どもたちの人間関係の中心には、親がおり、親の影響は大きいです。学力的視点からも、親が日頃どういう態度で子どもに接し、人生や子育てにどんな思想を持っているかで、その後の伸びの大半は決まってしまうのかなあとも。

『「非認知能力は教えることのできるスキルである」と考えるよりも、「非認知能力は子供をとりまく環境の産物である」と考えた方がより正確であり、有益でもある。子供たちのやり抜く力やレジリエンスや自制心を高めたいと思うなら、最初に働きかけるべき場所は、子供自身ではなく、環境なのである。』
⇒繰り返し述べられる環境の大事さ。人は、環境、そこにいる人の影響を受けやすいのは間違いないと思います。特に家庭環境は大事だとつくづく思う。無意識のレベルにおいて、言動や思考など染みついてしまうような気がします。

『逆境は、特に幼い時期ほど、体内の複雑なストレス反応のネットワーク(脳と免疫システムと内分泌システムを結ぶネットワーク)の発達に強い影響を及ぼす。さらにストレスは脳の発達にも影響を及ぼす可能性がある。とりわけ幼い時期に経験した高レベルのストレスは、前頭前皮質、つまり知的機能をつかさどる最も繊細で複雑な脳の部位の発達を阻害し、感情面や認知面での制御能力が育つのを妨げる。』
⇒子どもたちがストレスが、親であることは最もいけないことの1つだと思っています。せめて、子どもたちの前では、すべての大人が、多くの場面において、柔和であってほしいと願います。