【中学公民】市場経済のしくみのポイントとテスト問題

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【中学公民】市場経済のしくみのポイントとテスト問題についてまとめています。市場と歯、商品が売り買いされる場です。たとえば。野菜市場や原油市場など、さまざまな市場があります。

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市場経済

市場(商品・サービスが売り買いされる場)が、社会のすみずみにまで張り巡らされている経済のことを市場経済といいます。

需要と供給

需要と供給曲線図(中学公民)
よく出題される図の需要・供給・均衡価格の関係を示すグラフです。実践問題を踏まえながら、最後の確認をしておきましょう。一般的に、商品の価格は市場で需要量が供給量を上回れば上昇し、供給量が需要量を上回れば下落する。商品の価格は需要量と供給量の関係で変化します。

  • 需要量…消費者が価格を見て買おうとする量(消費者が買ってもいい量)
  • 供給量…生産者が価格を見て売ろうとする量(売り手が売ってもいい量)
  • 均衡価格…市場で需要量と供給量を一致させる(した)価格

価格の働き

価格は、商品を購入する際に支払う金額を示すものです。市場では。市場価格の上下で、商品の生産量が変化します。生産資源として、労働力、土地、資金など価格が上がり下がりすることによって調節され、効率的に利用されます。

  • 寡占…少数の大企業が生産や販売市場を支配している状態。
  • 独占価格…少数の企業が足並みをそろえて決める価格。
  • 独占禁止法…競争を促す。独占禁止法の番人と呼ばれる公正取引委員会が運用。公正取引委員会が運用しています。
  • 公共料金…国民生活に与える影響の大きい電気・ガス・水道・鉄道などのサービス料金。

市場の独占

少数の企業によって、市場が支配される状態のこと。商品の価格が下がりにくくなり、高い商品を買わされるという消費者に不利益が被る。(実際は、そうではないのですが、独占するまでの間に、すでに価格下がっていることも多く、過当競争になればデフレになり、リストラがおき、負のスパイラルに陥ります。

教科書に書いてあるように経済は、単純でありません。本質は、規制の在り方なんですね。どこに、どう規制をするかが問題なのですが、本質が少しズレています。今の家電業界がいい例です。企業が多くなりすぎたために、軒並み、苦境に立たされています。しかしながら、そういうことは、入試で問われませんので、教科書通り記述することが大事です。)

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日本銀行のポイント

今回は、日本銀行の役割について説明していきます。入試でもよく出るところなので、しっかりおさえていきましょう。
日本銀行は、日本の中央銀行です。一般の銀行とは違い、主に次の3つの業務をこなしています。

発券銀行

お金を造る(日本銀行券を発行する)役割があります。造幣局というところで、日本のお金を作っています。また破れたお金を処分し、新しいお金に変えるなどの作業も行なっています。 では、ひっきりなしにお金を造っているのかといえばそうではありません。お金を造り過ぎると、市場でのお金の価値が下がってインフレーションを引き起こしてしまいますからね。

銀行の銀行

一般の銀行は、私たちからお金を預けてもらったり企業にお金を貸し付けたりしていますが、日本銀行の場合は一般の銀行のお金を預かったり、銀行に対してお金を貸したりしています。

政府の銀行

政府に対しても同じで、税金の管理や財政資金の貸付など政府のお金の出しいれを行っています。

金融政策

日本では経済の状況に応じて、流通するお金の量を調整する管理通貨制度を採用しています。その通貨量を調整することを金融政策と言います。そのうち、日本銀行が一般の銀行と国債などを売買を行うものを公開市場操作。日本銀行が一般の銀行から預かるお金の割合を調整することを支払い準備率操作という。

<具体例>
・インフレ-ション(物価上昇)…公開市場操作で売りオペレーションを行い、通貨量を減らします。お金が減ると、使うお金が減り、お店は、安くしてでも、売ろうとするので、物価の上昇を抑えられますね。

・デフレーション(物価低下)…支払い準備率を下げて通貨量を増やします。安くモノを売っても、店の売り上げが上がらず、従業員の給与も上がらないので、お金の量を増やし、お金の相対的な価値を下げ、物価上昇を狙うか。または、お金が増え、国民にも行き渡れば、多少値段を上げても買ってもらえるので物価低下を回避できますね。

※いずれも、あくまで理論上であり、経済は生き物と例えられるように、人間の手ではどうすることもできないとのが現状でしょう。アダム・スミスも、「神の見えざる手」と称して例えています。

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市場経済のしくみの練習問題

<問1>
(1)独占禁止法の目的について、「企業の競争」「消費者の利益」の二つの語句を使って書け。
(2)大型安売り店やスーパーマーケットでは、商品を安く購入することができる。その理由を、生産された商品が消費者に届くまでの経路の面から書け。

<問2>
(  )に適語を埋めよ。
(1)日本の中央銀行は、(   ) である。
(2)日本銀行は日本で唯一の (   )として、紙幣を発行している。
(3)日本銀行が発行している紙幣を、(   ) と言う。
(4)日本銀行が、税金の管理や財政資金の貸付などを行うことを、(   )と言う。
(5)日本銀行が、銀行などの金融機関に融資や預金の受け入れをすることを、(   )と言う。
(6)日本銀行が、経済情勢に応じて通貨量を調整することを、(   )と言う。
(7)金融政策のうち (   )は、日本銀行が一般の銀行と国債などを売買することを言う。
(8)金融政策のうち (   )は、日本銀行が一般の銀行から預かるお金の割合を調整することを言う。
(9)(    )が発生した場合、公開市場操作で売りオペレーションを行い、通貨量を減らす
(10)(    )が発生した場合、支払い準備率を下げて通貨量を増やす

市場経済のしくみの練習問題の解答

<問1>
(1)企業の競争を促進し、消費者の利益を確保するため。
(2)商品を仕入れる経路を簡略化することにより、費用が節約できるため。

<問2>
(1)日本銀行
(2)発券銀行
(3)日本銀行券
(4)政府の銀行
(5)銀行の銀行
(6)金融政策
(7)公開市場操作
(8)支払い準備率操作
(9)インフレーション
(10)デフレーション

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