【高校入試作文】努力によって苦手を克服したことについてです。
努力によって苦手を克服したことについて【ある人の解答例】
私は人前で話すことが苦手だ。誰にでも人生で一度は人前でプレゼンしたり、授業の沈黙の中で発言したりすることがあるだろう。緊張すると、頭の思考回路が停止し、恥ずかしい思いをしてさらに発言しにくくなる負のサイクルだ。 確かに、人によっては人前で話すことが好きである者もいるだろう。しかし、人間である以上、緊張から逃れられることはできない。
中学校生活で、二度SDGsの問題解決について話し合い、発表する機会があった。約百名を目の前にして発表した初めてのプレゼンでは、やはり緊張して原稿用紙を見るはめとなった。何が悪かったのかを自己分析した。 すると自分には自信が欠けていると悟った。再び同じことが繰り返されないよう、二度目 のプレゼンでは前回と比べられない程事前練習をした。そうしたことで、全員の前で胸を張って自分の意見を言い切ることができた。
この経験から、人前で話す時は自信と勇気と事前準備が必要不可欠だと考えた。これからさらに、自分の苦手なことと直面することがあるだろう。もし緊張しても、自信を持って、自分の意見を主張することを大切にしていきたい。
努力によって苦手を克服したことについて【一部添削】
<講評>
あなたの論文は、苦手なことを克服した具体的な経験を通じて、自信と準備の重要性を示しています。特に、中学生の視点からの実体験に基づく具体的なエピソードが含まれているため、説得力があります。また、問題解決に向けた自己分析と、その結果として得られた学びが明確に記述されており、読者にとっても理解しやすいです。
<よりよい作文のために>
【1】導入部分であなたが人前で話すことに苦手意識を持っていることを説明していますが、少し抽象的です。具体的な経験やエピソードを交えて、導入部分を強化すると良いでしょう。
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(例文)
「私は中学生の頃から人前で話すことに苦手意識を持っていました。特に授業中に発言する際には、緊張で声が震えたり、頭が真っ白になったりすることがありました。」
【2】プレゼンの具体的な状況や、どのような練習をしたのかをもう少し詳細に説明すると、読者にとってイメージしやすくなります。
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(例文)
「二度目のプレゼンに向けて、私は原稿を何度も読み直し、家族や友人の前で練習を重ねました。また、鏡の前で自分の話し方や表情を確認し、自信を持って話す練習をしました。」
【3】最後の段落で得られた教訓をまとめていますが、少し抽象的です。今後の目標や具体的な行動計画を含めると、結論がより力強くなります。
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(例文)
「この経験を通じて、私は人前で話す時には自信と準備が不可欠であることを学びました。これからも緊張する場面に直面することがあると思いますが、その度に今回の経験を活かして、事前準備を怠らず、自分の意見をしっかりと主張していきたいと考えています。」
<添削>
反駁の位置が、気になるところです。また、何がなんでも反駁を記述しないといけないわけではありません。ちょっと、今回は特に、論理の飛躍が見られるので。構成案を参照。
(原文×)確かに、人によっては人前で話すことが好きである者もいるだろう。しかし、人間である以上、緊張から逃れられることはできない。
⇒なんで、人間である以上、緊張から逃れるから逃れられることはできないと言えるのかな?緊張しない人もいるのではないかと思います。
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