日本の伝統文化・伝統産業についてです。日本には、古くから受け継がれてきた伝統産業や文化が数多く存在します。例えば、和紙や陶磁器、織物などの伝統工芸品は、日本独自の技術と美意識が詰まったものです。また、茶道や歌舞伎といった文化は、私たちの暮らしや国際交流にも影響を与えています。本記事では、日本の伝統産業と文化が果たす役割やその重要性を詳しく解説!定期テストや入試対策にも役立つ内容なので、しっかり確認しましょう。
日本の伝統産業・伝統文化
伝統文化とは、長い歴史の中でつちかわれ、人々にうけつがれてきた文化。能や歌舞伎などの専門的な文化のほか、年中行事や冠婚葬祭、衣食住などの生活文化。日本では、古くから材料や技術が受け継がれ、つくられたものが多々あります。
東北・北陸地方では、大雪などで農業ができない期間に行われた産業として、伝統産業・文化が発達。
東北地方の伝統工芸品
- 南部鉄器(岩手県)
- 加賀友禅(石川県)
- 白石和紙(宮城県)
- 大曲の花火(秋田県)
- 会津塗(福島県)
その他の地方の伝統工芸品
- 西陣織(京都府)
- 津軽塗(青森県)
- 上越クリスタル(群馬県)
- 有田焼(佐賀県)
近年、大量生産による安い製品の普及で売上の低迷、後継者不足などが顕著。
そんな中、インバウンドで新たな需要が生まれ、伝統と現代を合わせたコンテンポラリ-なデザインや機能性を備えた作品や後継者の育成に積極的に取り組む企業も出てきています。
日本の和食文化
現代日本において、食生活が多様化し、和食離れが進んでいます。その結果、和食文化や国産農産物の存在感が低下しています。そこで、政府や団体などの取り組みとして、和食文化の海外への発信、健康に着目したイベントとの連携、子どもの郷土料理サミットの開催、和食パンフレットの作成などが挙げられます。また、2013年に、地域に根差した食材を利用した「和食」は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。インバウンド、TPPにより、今後、和食文化の継承は外国人への普及が鍵となるかもしれません。
日本の食文化の変遷
日本人の1人1日あたりの摂取品目を見てみます
- 1960年代 1位:お米 2位:野菜 3位:魚介類
- 1980年代 1位:野菜 2位:お米 3位:牛乳・乳製品
- 2010年代 1位:野菜 2位:牛乳・乳製品 3位:お米
となっています。お米の摂取量が減り、牛乳・乳製品が増えています。また肉類の摂取量も、お米の約半分の量になっており、急速に増加しています。
インバウンドとは海外からの訪日旅行客を指すことが多い。中国を筆頭にアジア人が多いのも特徴です。このことから、日本の伝統文化も見直され、日本の魅力を伝えたり、外国人が旅行しすい環境整備(wifi、外国語表記など)をしリピーターを増やしていこうと試みられています。
時事問題の題材としても、出題されるので要注意です。
文化の役割
文化は、教養や言葉やあいさつ、食事の仕方、生活環境の中で身につけた行動の仕方や価値観です。
代表的な3つの領域があります。
- 科学…人々の暮らしの向上に役立ってきた、さまざまな技術の発展や発明など。
- 宗教…人間や世界に関する問いへの答えを、神や仏などへの信仰から見つけ出そうとする営み。
- 芸術…人生を豊かにする美術や演劇、文学など。
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