古文を読むとき、「どこからどこまでが会話なのかわからない…」と感じたことはありませんか? 現代の会話文とは違い、古文には「かぎかっこ(「」)」がないため、誰が話しているのかを正しく見つけることが大切です。
この記事では、古文の会話を見つけるポイントをわかりやすく解説し、実際に練習できる問題も用意しました! 会話を正しく読み取ることで、物語の流れや登場人物の心情が理解しやすくなりますよ。 古文が苦手な人も、ぜひ挑戦してみましょう!
古典の会話文の抜き出しの練習です。入試では、よく出題される形式の1つです。問題を解きながら、古典の会話文について理解を深めていきましょう。
会話文の抜き出し
古文には、「 」が省略されていることが多いです。その省略されるには、いくつかの決まりがあります。その決まりをおさえておきましょう。
会話の始まり
- いはく、…
- いひけるには、…
- いふやう…
- …して、
- …ば、
- …に、
会話の終わり
- …と
- …とぞ
- …といふ
など
以上のように、【 、「 」と】のように、【テントの法則】といって、【、のあとから会話が始まり、とで会話が終わる形】になっているときが多いです。
さらに、
地の文と文体が異なる
地の文だけに敬語、会話文だけに敬語など、使い分けられています
「侍り」「候ふ」
「侍り」や「候ふ」は、基本的に会話文や手紙文だけに使われています。
実際に練習してみましょう。
古文の会話の見つける練習問題
問題1
次の文章の下線部「稚き童」の会話にあたるのはどの部分か。最初と最後の三字を抜き出しなさい。
<文章>
稚き童、この所の名をききて、羽根といふ所は、鳥の羽根のやうにやあるといふ。
稚き童、この所の名をききて、羽根といふ所は、鳥の羽根のやうにやあるといふ。
問題2
次の文章には「 」で示したほかにもう一つ会話文がある。それをそのまま抜き出しなさい。
<文章>
大納言法印の召し使ひし乙鶴丸、やすら殿といふ者を知りて、常に行き通ひしに、ある時出でて帰り着たるを、法印、「いづくへ行きつるぞ」と問ひしかば、やすら殿のがりまかりて候と言ふ。
大納言法印の召し使ひし乙鶴丸、やすら殿といふ者を知りて、常に行き通ひしに、ある時出でて帰り着たるを、法印、「いづくへ行きつるぞ」と問ひしかば、やすら殿のがりまかりて候と言ふ。
古文の会話の見つける練習問題解答
問題1 最初…羽根と、最後…やある
問題2 やすら殿のがり罷りて候
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