【中1理科】2学期中間テスト対策頻出問題|解答・重要ポイント解説付きです。2学期中間テストが近づいてきましたね!今回の範囲は「物質のすがた」。物質の三態(固体・液体・気体)や状態変化、密度の計算など、基本的な概念をしっかり理解しておくことが重要です。「水はどうして温度によって状態が変わるの?」「密度の計算ってどうやるの?」「気体は温度や圧力によってどう変化する?」など、テストでよく問われるポイントを押さえて、確実に得点できるようにしておきましょう!
この記事では、中間テストによく出る重要ポイントを詳しく解説し、実践問題と解答を掲載 しています。しっかり復習して、自信を持ってテストに挑みましょう!
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【中1理科】2学期中間テスト対策頻出問題
【問題1】下の図のように、水に砂糖を溶かし、砂糖水Aと砂糖水Bを作った。このとき、どちらも砂糖はすべて溶け、溶け残りは生じなかった。これについて、次の各問いに答えよ。
(1)砂糖水の溶質と溶媒をそれぞれ答えよ。
(2)できた砂糖水Aの質量は何gか。
(3)砂糖水Aと砂糖水Bで、濃さが濃いのはどちらか。
(4)砂糖水Aの質量パーセント濃度は何%か。小数第一位まで求めよ。
(5)砂糖水Aと砂糖水Bを混ぜてできる水溶液の質量パーセント濃度は何%か。
(6)砂糖水Bの質量パーセント濃度を10%にするには、水を何g加えればよいか。
【問題2】下の図1は、固体のパルミチン酸を加熱したときのようすを表している。また、図2はそのときの温度の変わり方をグラフで表したものである。これについて、次の各問いに答えよ。
(1)液体のパルミチン酸を加熱するとき、試験管の中に割りばしを入れ、その上に次の試験管を入れて直接パルミチン酸が水にふれないように加熱する。この理由を簡潔に答えよ。
(2)固体のパルミチン酸が、液体になり始めたのはおよそ何分ぐらいか。次の中から一つ選び、記号で答えよ。
ア 0分~5分の間 イ 5分~10分の間 ウ 10分~15分の間 エ 15分~20分の間
(3)グラフから、加熱10分後のパルミチン酸の状態は、固体、液体、気体のどの状態をとっているか。混ざっている場合は、混ざっている状態をすべて答えよ。
(4)物質が固体から液体に変化するときの温度を何というか。
(5)グラフから、パルミチン酸の(4)は約何℃とわかるか。次の中から適当なものを一つ選び、記号で答えよ。
ア 約40℃ イ 約60℃ ウ 約80℃ エ 約100℃
(6)加熱するパルミチン酸の質量を半分にして加熱すると、(4)の温度はどうなるか。
(7)20分後もさらに加熱を続けても、パルミチン酸は液体のままで温度が一定になった。この理由を簡潔に説明せよ。
【問題3】次の問いに答えなさい。
(1)質量314.8gの物質の体積をはかると40.0cm³であった。この物質の密度は何g/cm³か。
(2)密度0.79g/cm³のエタノールの質量をはかると94.8gであった。このエタノールの体積は何cm³か。
(3)密度1.37g/cm³の物体の体積をはかると20.0cm³であった。この物体の質量は何gか。
【解答・解説】中1理科2学期中間テスト対策頻出問題の解答
【問題1】
(1)溶質:砂糖 溶媒:水
水に溶けているものを溶質、溶質を溶かす液体を溶媒、溶質と溶媒を合わせたものを溶液といいます。溶媒が水の場合、溶液は水溶液となります。
(2)150g
溶質と溶媒の質量を合わせると、溶液の質量になります。砂糖水Aでは、溶質の砂糖が50g、溶媒の水が100gなので、合計150gの砂糖水ができます。
(3)砂糖水B
砂糖水AとBでは、溶媒の水の量が100gと50gと異なります。どちらも水100gに溶かしたと仮定すると、砂糖水Aは砂糖50gに対し、砂糖水Bでは30g×2の60g溶けている状態と同じになります。したがって、砂糖水Bの方が濃度が濃くなります。
(4)33.3%
質量パーセント濃度(濃度)は、(溶質/溶液)×100で求めることができます。
50g/150g ×100=33.33…
したがって濃度は約33.3%となります。
(5)34.8%
砂糖水AとBを混ぜると、水溶液全体の質量は150g+80g=230gになります。この水溶液に溶けている砂糖の量は、50g+30g=80gになります。濃度は、
80g/230g ×100=34.78…
したがって濃度は約34.8%になります。
(6)220g
水を加えても溶けている砂糖の量は変化しません。水溶液全体の質量に閉める砂糖30gの割合が10%になればいいので、30g÷0.1=300gの水溶液になります。
砂糖水Bは80gなので、300g-80g=220gの水を加えればよいとわかります。
【問題2】
(1)パルミチン酸の温度をゆっくりと均一に上げるため。
パルミチン酸が入った試験管が、直接沸騰している水にふれると、中心の温度が上がっていないのにまわりのパルミチン酸だけが溶けてしまいます。正確な温度データを取れないので、ゆっくりと均一に温度が上昇するように、直接パルミチン酸が入った試験管が沸騰している水にふれないように、底上げして加熱します。
(2)イ
固体のパルミチン酸が解け始めるのは、温度が一定になり始めたところです。ここがパルミチン酸の融点になります。グラフから温度が一定になり始めているのは、加熱後5分から10分であることがわかります。
(3)固体と液体
温度が一定になっているところは、物質が状態変化しているところになります。固体のパルミチン酸が溶けているところなので、固体と液体が混ざった状態になります。
(4)融点
物質が固体から液体に、液体から固体に状態するときの温度は同じで、この温度を融点といいます。物質が液体から気体に、気体から液体に状態偏する温度は沸点になります。
(5)イ
融点は、グラフが一定になっているところの温度です。グラフからパルミチン酸の融点は約60℃くらいであることがわかります。
(6)変化しない
融点と沸点は、物質の量が変化しても変わりません。物質により融点・沸点が決まっているので。融点・沸点を調べることでも、何の物質であるか調べることができます。
(7)パルミチン酸の沸点が100℃よりも高いから。
水を加熱して、あたたまった水でパルミチン酸の温度を上昇させています。水の沸点は100℃なので、水が沸騰しているときの温度は100℃です。パルミチン酸の沸点はこれ以上温度が高いので、液体のまま変化しません。
【問題3】
(1)質量314.8gの物質の体積をはかると40.0cm³であった。この物質の密度は何g/cm³か。
314.8g÷40.0cm³=7.87g/cm³
答え:7.87g/cm³
(2)密度0.79g/cm³のエタノールの質量をはかると94.8gであった。このエタノールの体積は何cm³か。
94.8g÷0.79g/cm³=120cm³
答え:120cm³
(3)密度1.37g/cm³の物体の体積をはかると20.0cm³であった。この物体の質量は何gか。
1.37g/cm³×20.0cm³=27.4g
答え:27.4g
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