【福岡県公立高校入試対策】国語対策問題(解答付)

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【福岡県公立高校入試対策】国語対策問題(解答付)です。現代文と古文に絞って、問題を構成しています。

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国語対策問題(福岡県公立高校入試)

(問1)次の<本文>を読んで、次の問いに答えなさい。

<本文>
日本の農業は、農家の高齢化とともに、後継者が不足しているという課題をaカカエテいる。生命を支える農業がbスイタイするということは食料自給率の低下にもつながりかねない。なぜ、農家になる人が足りていないのだろうか。考えうる原因は2つある。まず、農業という職業は肉体的な負担が大きいことだ。現代はサービス業など第3次産業就労者人口が多い。次に、cセイケイを立てる難しさだ。最近は有機農業に興味を持ち、農業を始める若手が多いが、上手くいかずに辞めてしまうという新聞を読んだことがある。これらの課題を踏まえ、スマート農業は後継者不足の解決策の一つになると考える。スマート農業によってもたらされるメリットは何だろうか。まず、スマート農業の具体例として、自動トラクターが挙げられる。以前、私が農家を訪ねた際、真夏の長時間作業の苦悩を耳にした。自動化することで、このような肉体的負担を減らせるだけでなく、農法技術を持っていなくとも農業を始めることができる。確かに、スマート農業だと操作的技術が必要ではないかという意見も想像できる。( あ )、慣行農業は天気や土壌の様子、害虫被害などに臨機応変に対応する技術が必要とされる。対して、スマート農業は、操作方法を(い)学習しさえすれば、AIなどを用いた水や天気、育成dジョウキョウの管理システムが、効率的な分析をし、臨機応変に対応してくれ、失敗と負担の少ない農業を可能にするのだ。スマート農業の有効性が注目されている現代の農業に求められるのは、新しい技術を受け入れてみようという積極的な行動力だ。初めは操作方法の習得に苦労したり、初期コストがかかったりするかもしれないが、生産性の向上は長期的に農業を続けるためには不可欠である。農家の意識改革だけではなく、政府や大学によるスマート農業の普及への支援を行うことで、日本はスマート農業を積極的に取り入れ、一次産業を活性化していくべきだ。

(1)下線部a~dのカタカナを漢字に直しなさい。なお、送り仮名が必要な場合は、ひらがなにしなさい。

(2)(あ)に入る言葉として適切なものをア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
ア:しかし イ:だから ウ:では エ:つまり

(3)(い)学習と同じ構成の熟語として、適当なものをア~オより1つ選び、記号で答えなさい。
ア:有利 イ:非常 ウ:友情 エ:進退 オ:身体

(4)スマート農業は、何を可能にしてくれると筆者は述べているか、11字で書き抜きなさい。

(問2)次の文章1.2を読んで、次の問いに答えなさい。

<文章1>
吉田と申す馬乗りの申し侍りしは、「馬ごとにこはきものなり。人の力、(あ)あらそふべからずと知るべし。乗るべき馬をば、まづよく見て、強き所、弱き所を知るべし。次に、轡・鞍の具に、危き事やあると見て、心にかかる事あらば、その馬を馳すべからず。この用意を忘れざるを馬乗りとは申すなり。これ秘蔵(ひそう)の事なり」と申しき。
<文章2>
よろづの道の人、(い)たとひ不堪(ふかん)なりといへども、堪能(かんのう)の非家(ひか)の人にならぶ時、必ずまさる事は、たゆみなく慎みて軽々しくせぬと、ひとへに自由なるとの等しからぬなり。芸能・所作のみにあらず、大方のふるまひ・心づかひも、愚かにして慎めるは得の本なり。巧みにしてほしきままなるは、(  )の本なり。

(1)(あ)「あらそふ」、(い)「たとひ」には歴史的かなづかいが含まれている。現代かなづかいに直してすべてひらがなで答えよ。

(2)係り結びの法則が成立している部分を<文章1>より抜き出し、係りの語と結びの語をそれぞれ答えよ。

(3)下線部「よろづ」の意味として適切なものを次のア~エから一つ選び、記号で答えよ。
ア:ひとつの イ:さまざまな ウ:すべての エ:ひたむきな

(4)下線部「まさる」の意味として適切なものを次のア~エから一つ選び、記号で答えよ。
ア:増えている イ:強くなる ウ:こだわる エ:優れている

(5)下線部「馳すべからず」の意味として適切なものを次のア~エから一つ選び、記号で答えよ。
ア:走らせてはならない
イ:走らせすにはいられない
ウ:走らせるほうがよい
エ:走らせないだろう

(6)<文章2>の(  )に入る言葉として適切なものを次のア~エから一つ選び、記号で答えよ。
ア:優 イ:失 ウ:賢 エ:悪

(7)作者は、物事を行う際にはどうすることが大事だと考えているか。<文章1>の内容をふまえ、<文章2>より、「~こと」につながるように、十五字以内で抜き出しなさい。

(8)<文章1><文章2>は、鎌倉時代に兼好法師によってかかられた作品である。作品名を次のア~エから一つ選び、記号で答えよ。
ア:方丈記 イ:徒然草 ウ:枕草子 エ:古事記

国語対策問題(福岡県公立高校入試)の解答

(問1)
(1)a抱えて b衰退 c生計 d状況
(2)ア
(3)オ
(4)失敗と負担の少ない農業

(問2)
(1)(あ)あらそう (い)たとい
(2)(係りの語)や (結びの語)ある
(3)イ
(4)エ
(5)ア
(6)イ
(7)たゆみなく慎みて、軽々しくせぬ
(8)イ

<文章1 現代語訳>
吉田と申す馬乗りの申しましたのは、「馬ごとに手ごわいものだ。人の力で争ってはならないと知るべきだ。乗るべき馬をば、まづよく見て、強い所、弱い所を知るべきです。次に、轡・鞍の具に、危ない所が無いだろうかと見て、気になる所があれば、その馬を走らせてはならない。この用意を忘れない者を馬乗りと申すのだ。これが馬に乗る秘訣だ」と申しました。

<文章2 現代語訳>
あらゆる道の専門の人は、たとえ未熟であっても、巧みな専門外の素人と並んだ時、必ず勝っている事は、たゆみなく慎重にやって軽々しく行わないのと、ひたすら好き放題にやることが等しくないということである。芸能や所作のみの話ではない。大方のふるまい、心配りにおいても、愚鈍であっても慎重にやるのは、成功の元である。巧みでも好き放題にやるのは失敗の元である。

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