【高校入試・社会】日本と世界の貿易史についてまとめています。それぞれに時代において、最大の貿易相手国はどこだったのか、輸入品、輸出品は何が多かったのかなどに気をつけながら、1つひとうおさえていきいましょう。
高校入試に出る貿易
時代ごとに「貿易」についてポイントをまとめています。
平安時代(日宋貿易)
平清盛が、現在の神戸市である大輪田泊で、日宋貿易を行い富を得ます。全盛時代は、一門の所領500余か所、知行国は全国の約半数に及び、一族・家人をその荘官や国司に任命しました。
- 輸出品…金、水銀、硫黄、漆器、刀剣
- 輸入品…宋銭、陶磁器、香料、書籍
室町時代(日明貿易)
倭寇をきっかけにその対策として、勘合を用いて、日明貿易(勘合貿易)。日明貿易とは、足利義満が当時の中国をおさめていた明と行った貿易です。正式な貿易船に勘合という札を持たせていたので、勘合貿易とも呼ばれています。
安土桃山時代(南蛮貿易)
鉄砲伝来(1543)もあった南蛮貿易(ポルトガルが中心)。ポルトガル人に続き、スペインも肥前平戸に来航した。ポルトガル人・スペイン人を南蛮人とよび、彼らと間で行われた中継貿易を南蛮貿易と呼んだ。南蛮貿易は、松浦氏の平戸、大村氏の長崎、大友氏の豊後府内などの九州の港で行われた。
- 輸入品…中国産生糸・鉄砲・火薬など
- 輸出品…銀・刀剣・漆器など
江戸時代(朱印船貿易)
朱印船貿易後に、日本は鎖国(1639)の中、長崎のみで清・オランダと貿易。井伊直弼が日米修好通商条約(1858)に結ぶが不平等条約(関税自主権がない。領事裁判権を認める。)
明治時代
- 1894 陸奥宗光が、領事裁判権を撤廃
- 1911 小村寿太郎が、関税自主権を回復
大正・昭和時代の貿易
- 1914 世界第一次大戦 日本の輸出増加、重工業の発達 (武器が必要)
- 1929 世界恐慌(1933 米国 ニューディール政策)輸出が激減し日本では、昭和恐慌となる
戦後の貿易
- 1950年半ばから(1950年朝鮮戦争の特需がきっかけ)高度経済成長
- 1973年石油危機その後、日本の輸出増加で、日米貿易摩擦
以上が、【高校入試・社会】日本と世界の貿易史まとめとなります。大きな流れをつかんでおく必要があります。
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