「角の二等分線定理」は、角の二等分線が作る線分の比を求めるときに役立つ重要な定理です。この定理を使うことで、図形の辺の長さを求める問題をスムーズに解くことができます。特に相似や比の考え方と組み合わせて使うことが多いため、入試でも頻出です。
「どの長さの比が等しくなるの?」「どうやって活用すればいいの?」と迷うこともあるかもしれませんが、基本のポイントを押さえれば簡単に理解できます。この記事では、角の二等分線定理のポイントをわかりやすく解説し、実際の練習問題を通して解き方をマスターしていきます。しっかり学んで、入試問題にも対応できる力をつけましょう!
角の二等分線定理のポイント
内角の定理については、証明までできるといいです。たまに、定期テストでは出題される学校もあります。
内角の角の二等分線定理の証明
Cを通りADに平行な直線がBAの延長と交わる点をEとする。
AD//ECより
∠DAC=∠ACE(錯角)…①
∠BAD=∠AEC(同位角)…②
ここで、∠DAC=∠BADだから
①②より∠ACE=∠AEC
よって△ACEは二等辺三角形となり、AE=AE…③
だからBD:CD=BA:AE…④
③④よりa:b=x:y
角の二等分線定理の練習問題
(1)図のように,AB=6cm,BC=8cmの長方形ABCDがあり,∠Bの二等分線とCDの延長との交点をEとする。また,BEとAC,ADとの交点をそれぞれP,Qとする。このとき,DEとCPの長さをそれぞれ求めなさい。
(2)図のように、AB=3cm、BC=4cm、CA=2cmの△ABCと∠BACの二等分線lがある。点B,Cから直線lに垂線をひき、それぞれの交点をD、Eとする。また、直線lがBCおよび△ABCの外接円と交わる点をそれぞれF、Gとする。次の問いに答えよ。BDとCEの長さの比を求めよ。
(3)図のように、AB=8cm、BC=12cm、AC=15cmの平行四辺形ABCDがある。∠Bの二等分線と辺CDの延長との交点をEとし、BEとAD、BEとACとの交点をそれぞれ、F、Gとする。AG:ACをもっとも、簡単な整数の比で表せ。
(4)図のようには、AB=8、AC=6、∠BAC=60°の△ABCがある。∠BACの二等分線と辺BCの交点をD、点Cを通りADに平行な直線と辺BAの延長の交点をEとする。BD:DCをできるだけ簡単な整数比で表しなさい。
角の二等分線定理の解答
(1)DE=2 CP=40/7 (2)3:2 (3)2:5 (4)4:3
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