アジア州の工業についてまとめています。アジア州は、世界の工業生産の中心地の一つとして発展を続けています。中国の重工業や電子機器産業、日本や韓国の自動車・精密機器、東南アジアの工業団地など、地域ごとに特色があります。本記事では、アジア州の主要な工業の種類や特徴、各国の産業の違いをわかりやすくまとめました。定期テストや高校入試対策にも役立つ内容なので、しっかり確認しておきましょう!
アジア州の工業
地域・国 | 主な工業の種類 | 特徴・ポイント |
---|---|---|
中国 | 重工業・電子機器・繊維工業 | 世界最大の工業国。沿岸部では電子機器や自動車、内陸部では重工業が発展。輸出が多い。 |
日本 | 自動車・精密機器・鉄鋼・化学 | 技術力の高い工業が特徴。特に自動車・半導体・ロボット産業が発展。資源を輸入し加工貿易を行う。 |
韓国 | 造船・電子機器・自動車・鉄鋼 | サムスンやLGなどの電子機器メーカーが有名。輸出型工業が中心で、自動車や造船業も発展。 |
インド | IT産業・鉄鋼・繊維工業 | バンガロールを中心にIT産業が発展。人口が多く、安価な労働力を生かした工業が盛ん。 |
東南アジア(タイ・ベトナム・インドネシアなど) | 自動車・電子機器・繊維工業 | 日本や韓国の企業が工場を設立。輸出向けの工業が発展し、「世界の工場」の一部に。 |
西アジア(サウジアラビア・UAEなど) | 石油化学工業 | 石油の産出が多く、石油を原料とする化学工業が中心。輸出が経済の大部分を占める。 |
中国の工業
1980年代以降、沿海部に経済特区(税金を優遇するなど外国の設備や技術を導入)がつくられ外国企業が進出。外国企業にとっては、当時、中国人の安い賃金が魅力であった。中国の工業製品は世界中に輸出され「世界の工場」とよばれています。経済発展によって個人所得も増え、「世界の市場」とも言われるようになっています。近年、人々の生活が豊かになり、当時からすると労働者に対する賃金も上がり、環境問題などもあって、他のベトナムなどアジア諸国へ企業は進出しています。
東南アジア
- シンガポール…工業団地を整備したり、税の優遇をしたり、外国企業を誘致。アジアの経済のハブとしての役割を果たしつつあります。
- マレーシア…シンガポール同様の処置を近年加速しています。東南アジアの自動車生産の拠点の1つです。
- タイ…電気・輸送用機械工業の発達が目立ちます。
- その他…ベトナム、インドネシア、ミャンマー、カンボジアなど安い賃金を目当てに外国企業の進出が目立っています。衣料、生活用品の生産が主な目的。最近では、IT関連も目立ちます。
インド
ICT関連企業の成長が著しく、世界的企業も続々誕生しています。その背景には、理数系の教育水準が高いこと、英語が話せる技術者が多いことがあります。優秀な人々との出会いをを目的の1つに、外国企業の進出も目立っています。
西アジア
原油や石油製品の輸出が主。
中央アジア
原油、天然ガス、石炭、レアメタルなどの鉱山資源に恵まれています。そのため、近年それらの資源を輸出して経済発展を目指しています。
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