平成以降、日本の貿易は大きく変化してきました。高度経済成長期とは異なり、現代ではIT関連機器や自動車などの工業製品が主な輸出品となり、輸入品も原油や衣料品から、食料品や部品などへとシフトしています。また、貿易相手国もアメリカや中国を中心に変化しており、アジア諸国との結びつきが強まっています。本記事では、こうした平成以降の日本の貿易の特徴を中学生にもわかりやすく整理し、入試にも役立つポイントをまとめていきます。
平成以降の日本の貿易の変化

産業構造の変化

平成初期は重厚長大型産業が中心でしたが、その後高付加価値製品へとシフトしています。



現在の特徴
現在の日本の貿易は以下のような特徴を持っています:
- 多角化:アジア諸国との貿易が拡大
- 高付加価値化:技術集約型製品の輸出増加
- サービス貿易:知的財産権収益などの拡大
- エネルギー依存:化石燃料の輸入継続
- 経済連携:TPP、日EU EPAなどの活用
■ 日本の輸出品の移り変わり
| 年度 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2020年 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 自動車 | 18% | 自動車 | 13% | 自動車 | 14% | 自動車 | 14% |
| 2位 | 事務用機器 | 7% | 半導体等電子部品 | 9% | 半導体等電子部品 | 6% | 半導体等電子部品 | 6% |
| 3位 | 半導体等電子部品 | 5% | 事務用機器 | 6% | 鉄鋼(てっこう) | 6% | 自動車の部分品 | 4% |
| 4位 | 映像機器 | 5% | 科学光学機器 | 5% | 自動車の部分品 | 5% | 鉄鋼(てっこう) | 4% |
| 5位 | 鉄鋼(てっこう) | 4% | 自動車の部分品 | 4% | プラスチック | 4% | 半導体等製造装置 | 4% |
| 総額 | 41兆円 | 51兆円 | 67兆円 | 68兆円 | ||||
■ 日本の輸入品の移り変わり
| 年度 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2020年 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 原油および粗油 | 14% | 原油および粗油 | 12% | 原油および粗油 | 16% | 原油および粗油 | 7% |
| 2位 | 魚介類 | 5% | 事務用機器 | 7% | 液化天然ガス | 6% | 化天然ガス | 5% |
| 3位 | 石油製品 | 4% | 半導体等電子部品 | 5% | 衣類および同付属品 | 4% | 医薬品 | 5% |
| 4位 | 衣類 | 4% | 衣類および同付属品 | 5% | 半導体等電子部品 | 4% | 通信機 | 4% |
| 5位 | 木材 | 3% | 魚介類 | 4% | 石炭 | 4% | 衣類・同付属品 | 4% |
| 総額 | 33兆円 | 40兆円 | 60兆円 | 67兆円 | ||||
日本の貿易の輸出入に関するグラフは、最頻出問題の1つです。基本事項は、しっかり押さえておきたいところです。こちらも、日ごろニュースを視聴している人にとっては、当たり前のことかもしれません。
日本の輸出でもっとも多いのは、自動車、半導体類、機械類となっています。日本の輸入で、もっとも多いのは、原油、液化天然ガスとなっています。
※これまでは、加工貿易(燃料・原料を輸入し、工業製品を輸出する貿易)に強みを見出していたが、近年、くずれている。
(理由)アジアの発展により、中国を代表とするアジア諸国からの工業製品の輸入が増加。
日本の主な輸入相手国
- 第1位 中国 機械類、次に衣類を輸入している。魚介類も多くなってきている。
- 第2位 アメリカからは、機械類、航空機類。大豆、とうもろこしなどの農産物も多い。
※輸出相手国は、1位アメリカ、2位中国と逆です。
主な輸入品の輸入国
- 石炭 1位オーストラリア(約58%) 2位中国
- 鉄鉱石 1位オーストラリア(約55%) 2位ブラジル(コーヒーの輸入も多い)
- 半導体部品 1位台湾(約47%) 2位中国(約18%) 3位イラン
- 原油 1位サウジアラビア(約30%) 2位アラブ首長国(約5%) 3位アメリカ
- 羊毛 1位オーストラリア(約22%) 2位台湾(約21%)
- 木材 1位カナダ(約25%) 2位アメリカ(約15%) 3位ロシア
- 小麦 1位アメリカ(5約7%) 2位カナダ(約25%) 3位オーストラリア
コメント