【中学国語】万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の定期テスト対策問題です。日本の文学の中でも重要な位置を占める「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」。これらの和歌集は、定期テストや高校入試でも頻出のテーマです。内容や特徴をしっかりと押さえておかないと、テストで思わぬ失点をしてしまうことも…。
今回は、万葉集から新古今和歌集まで、各和歌集の特徴や代表的な和歌を紹介し、テスト対策に役立つ問題を厳選しました。和歌の背景や作者の意図を理解し、出題されやすい問題を押さえることで、テストでの得点を確実にアップさせましょう!
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の定期テスト対策問題
【問1】次の和歌を読んで、後の問いに答えなさい。
B 近江の海夕波千鳥なが鳴けば
C 瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて安眠しなさぬ
(反歌)
銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも
D 春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ 野をなつかしみ一夜寝にける
E うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば
F 信濃道は今の墾道刈株に足踏ましなむ沓はけわが背
G 韓衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして
H ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは
I 山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば
J うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき
K 道ののべに清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ
L さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ
M 玉の緒よ絶えねば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
(1)次の文章の➊~➎の( )に当てはまる言葉を書きなさい。
和歌は、日本の文学の中で、現代に至るまで長く人々に愛されてきた文学であり、日本文化の根幹を形成するものだと言える。特に三大和歌集と言われる「万葉集」・「古今和歌集」・「新古今和歌集」は有名である。万葉集は、( ➊ )時代に成立したと言われ、現存する中では日本で( ➋ )和歌集です。「古今和歌集」は、( ➌ )時代に作られたもので、醍醐天皇の勅命によって編纂された、初の( ➍ )和歌集でもある。後鳥羽上皇の勅命によって( ➎ )時代に成立した「新古今和歌集」は、八番目の( ➍ )和歌集で、藤原定家らによって編纂された。
(2)Cの和歌は、他の和歌と形式が違うが、この和歌の形式を答えなさい。
(3)Hの和歌には、リズムを整え、情緒を添える枕詞が使われている。神を導いている枕詞を書き抜きなさい。
(4)Iの和歌には、二つの意味が込められた掛詞が使われている。神を導いている枕詞を書き抜きなさい。
(5)次の①~⑤はA~Mの和歌のどの鑑賞文か、記号で答えなさい。
①歩き疲れ、休憩にちょうどいい場所を見つけたので、ついつい長居してしまったことだ。
②自分の気持ちを秘め隠すことにあらえらない、悩ましくも激しい恋心が込められている。
③防人の間で詠まれた歌で、残していく子どもたちの行く先を思う父の心が表れている。
④恋しさのあまり、風のいたずれにも想い人が来てくれたのではと期待してしまうほどだ。
⑤東方で詠われた和歌で、遠方に行く夫の身を案じる妻の愛が感じられる歌である。
【問2】次の文の( )に当てはまる言葉をあとから一つずつ選び、記号で答えなさい。
・「万葉集」は、( あ )時代末期に成立した、現存する日本( い )の歌集である。編者は( う )らとみられる。
・「古今和歌集」は、( え )時代前期に成立した、日本最初の( お ) 和歌集である。編者の一人( か )が巻頭に書いた( き )が有名。
・「新古今和歌集」は、( く )時代初期に成立した、八番目の勅撰和歌集 である。( け )ら六人が編集した。
<語群>
ア 鎌倉
イ 平安
ウ 奈良
エ 勅撰
オ 最古
カ 仮名序
キ 紀貫之
ク 大伴家持
ケ 藤原定家
【問3】次の説明に合う表現技法を漢字で書きなさい。
1 ある語句を導いたり修飾したりするためにその直前に置かれる決まった言葉
2 ある語句を導き出すために使われる七音以上の言葉。音数に決まりはない。
3 同音異義語を利用して、一つの言葉に二つ以上の意味をもたせている言葉。
4 「ぞ・なむ・や・か・こそ」などの係りの助詞を用いることで歌の結びの活用形が変わる。
5 ある語句の意味から連想が結びつくような関係にある言葉。二つ以上の語句が関連してくる。
【問4】次の1~3の説明として当てはまるものをあとから一つずつ選び、記号で答えなさい。
1 万葉集
2 古今和歌集
3 新古今和歌集
ア 技巧を凝らした繊細優美な歌が多い。
イ 素朴で力強い。
ウ 自然美や感情を象徴的に表現。
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の定期テスト対策問題の解答
【問1】
(1)
➊奈良
➋最古の
➌平安
➍勅撰
➎鎌倉
(2)長歌
(3)ちはやぶる
(4)かれぬ
(5)
①K
②M
③G
④A
⑤F
【問2】
あ -ウ
い -オ
う -ク
え -イ
お -エ
か -キ
き -カ
く -ア
け -ケ
【問3】
1 枕詞
2 序詞
3 掛詞
4 係り結び
5 縁語
【問4】
1 イ
2 ウ
3 ア
コメント