【中1理科】大地の変化(火山・地震・地層)の定期テスト対策問題・ポイント

スポンサーリンク

【中1理科地学分野】大地の変化(火山・地震・地層)の定期テスト対策問題です。定期テスト対策や直前対策対策としてお役立てください。

スポンサーリンク

大地の変化(火山・地震・地層)の問題(中1理科)

<問1>次の図は、いろいろな化石を表したものである。次の問いに答えなさい。
化石図
⑴ 地層が堆積した時代がわかる化石を何といいますか。
⑵ ⑴を図からすべて選び,記号で答えなさい。
⑶ 図のA,Fは,それぞれ何という生物の化石ですか

<問2>次の図は、いろいろな岩石を顕微鏡で見たときのスケッチである。次の問いに答えなさい。
化石問題2
⑴堆積岩の特徴をよく表しているつくりはA~Cのどれか。記号で答えなさい。

⑵次の①,②の特徴をもつ堆積岩をあとの㋐~㋓からそれぞれ選び,記号で答えなさい。
①砂より細かいねんどや泥が固まってできたもの。
②生物の死がいなどが積もってできたもので、うすい塩酸をかけると気体が発生する。
㋐ 石灰岩  ㋑ チャート  ㋒ 火成岩  ㋓ 泥岩

⑶ ⑵の②で発生する気体は何ですか

<問3>次の図は地震計による、ある地震のゆれの記録である。次の問いに答えなさい。
地震図1
⑴図のはじめの小さなゆれAを何といいますか。

⑵図のあとからくる大きなゆれBを何といいますか。

⑶S波によるゆれは、A、Bのどちらですか。

⑷震源からの距離が遠いとどうなるか。次から選び記号で答えなさい。
㋐Aのゆれの大きさが大きくなる。 
㋑Bのゆれの大きさが大きくなる。
㋒Aのゆれの時間が長くなる。   
㋓Aのゆれの時間が短くなる。

<問4>次の問いに答えなさい。
(1)示相化石とは、何を知る手がかりになる化石のことか。
(2)示相化石になるのはどのような生物か。
(3)示準化石とは、何を知る手がかりになる化石のことか。
(4)示準化石になるのはどのような生物か。
(5)ビカリアは、中生代、新生代新第三紀、新生代第四紀のどの地質年代か。
(6)風化とは地表の岩石がどのようになることか。
(7)侵食とは何か。簡潔に書け。
(8)堆積とは何か。簡潔に書け。
(9)川の上流でさかんに行われるのは侵食と堆積のどちらか。
(10)川の流れがゆるやかになるところでおこなわれるのは侵食と堆積のどちらか。

大地の変化(火山・地震・地層)の(中1理科)の解答

<問1>
(1)示準化石
(2)A,C,E,F
(3)A サンヨウチュウ / F アンモナイト

化石の種類
化石の種類
化石は、示相化石(環境を知れる)と示準化石(年代を知れる)がありますが、年代の化石について、しっかり抑えておきましょう。

化石の地質年代
化石の地質年代の図

  • 古生代:サンヨウチュウ・フズリナ
  • 中生代:アンモナイト・シソチョウ
  • 新生代:第三紀 ビカリア・メタセコイア
  • 新生代:第四紀 マンモス・ナウマンゾウ

特に、ビカリアについては、最近よく出る化石ですので、ビジュアルも含めて覚えておきましょう。

<問2>
(1)C
(2)① ㋓ / ② ㋐
(3)二酸化炭素

火成岩
火成岩の種類
マグマが冷えてできた岩石。次の2つに分けられます。無色鉱物が多い火成岩は、白っぽく、有色鉱物の多い火成岩は黒っぽく見えます。

火山灰などに含まれる小さな粒として鉱物があります。鉱物は、マグマが固まってできた岩石に含まれる色や形の違う粒です。無色鉱物と有色鉱物があり、白っぽい無色鉱物(白色鉱物)と黒っぽい有色鉱物に区別されます。

■ 火山灰に含まれる鉱物の観察の仕方
(1)火山灰やくだいた軽石(かるいし)を蒸発皿に入れる。
(2)水を加える。
(3)親指の腹でよくこする。
(4)濁った水がにごらなくなるまで(2)~(4)を繰り返す。
(5)よく乾燥させてから、底に残った粒をペトリ皿に移す。
(6)双眼実体顕微鏡で観察する。

火山岩
火山岩のつくり
火山岩は、火山がマグマが地表や地表近くで急速に冷え固まった岩石。流紋岩、安山岩、玄武岩がある

火山岩のつくりは、斑状組織です。大きな鉱物の結晶です。斑晶は、粒のよく見えない部分(石基)に散らばっています。斑晶は、マグマが地下にあるときからすでに結晶として成長していたもので、石基は、マグマが地表付近に上昇して急に冷やされたために、大きな結晶になったものです。

深成岩
深成岩のつくり
深成岩は、マグマが地下でゆっくり冷えて固まった岩石花こう岩、閃緑(せんりょく)岩、斑れい岩がある

深成岩のつくりは、等粒状組織で、同じつくりの大きさの鉱物がきっちり組み合わさっていて、接近の部分がありません。マグマが地下で長い時間をかけてゆっくり固まったため、鉱物がすべて大きな結晶に成長しています。

<問3>
(1)初期微動
(2)主要動
(3)B
(4)㋒

地震のポイント
地震の構造図

  • 地震…地下の岩石が加わる力に耐えきれなくなって破壊され、岩盤がずれること。地表付近で起こった地殻変動による振動が波となって伝わる現象。
  • 震源…地下で地震が発生した場所。観測地点と震源の距離を震源距離という。
  • 震央…震源の真上の地表面上の地点。震央と震源の間の距離。震源の深さ。

地震の揺れの広がり方
地面のすれは、震央から同心円状に広がる。各地で観測される地面の揺れの広がる速さは、

  • 速さ(Km/s)=震源からの距離(km)/地震が発生してから地面が揺れ始めるまでの時間(s)

地震の揺れ

  • 初期微動(P波)…たて波。固体中や液体中を6~8km/sの速さで伝わる波。
  • 主要動(S波)…横波。固体中を3~5km/sの速さで伝わる波。
  • 初期微動継続時間…初期微動が続いている時間。震源距離に比例する。

震度

  • 震度…地震による土地のゆれの大きさで、0~7の10段階で表される。震度は震源から遠いほど小さく、地盤がやわらかいほど大きい。
震度 状況
0 人はゆれを感じない。
1 屋内にいる人の一部が、わずかなゆれを感じる。
2 屋内にいる人の多くがゆれを感じる。つり下げてある電灯などがわずかにゆれる。
3 屋内にいるほとんどの人がゆれを感じる。食器棚などが音を立てる。
4 恐怖感を感じ、寝ている人のほとんどが起きる。電灯などが大きくゆれ、
食器棚などが音をたて、不安定な物置などが倒れる。
5弱 多くの人が身の安全を図ろうとする。窓ガラスが割れたり、食器棚の食器や
本棚の本が落ちたりする。ガス管の安全装置が作動する。
5強 ひじょうな恐怖感を感じ、自動販売機や墓石が倒れたりする。
主要な水道管に被害が出たりする。
6弱 立つことが困難な状態になる。不安定な重い家具類が移動、転倒する。
窓ガラスが割れたり、タイルが落ちたり、ドア―が開かなくなる。
地割れや山崩れなども起きる。
6強 立つことができず、はって動くことしかできない。
一部の地域で停電などが起きる。
7 自分では動けない。建物が傾いたり、広い地域で電気・ガス・水道が止まる。
大きな地割れや地すべりなどが起きる。

マグニチュード
マグニチュード…地震そのものの大小を表す値。記号はMで表す。地震規模ともいう。複雑な計算方法によって求められ、ふつうの地震でM4~M6。大地震でM7~M8。マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍になり、ゆれ幅は10倍になる。

地震の起こる場所
プレートの境目。日本では、関東、東北、北海道の太平洋側に目立って震央が多い。震源は、日本海側に分布するものほど深くなる。

<問4>
(1)地層ができた当時の環境
(2)限られた環境でしか生存できない生物
(3)地層ができた時代
(4)限られた時代に広い地域で生存していた生物
(5)新生代新第三紀
(6)表面からぼろぼろにくずれ砂や泥に変わっていくこと
(7)風化した岩石を雨水や流水がけずりとること
(8)れき、砂、泥が平らに積もっていくこと
(9)侵食
(10)堆積

地層のでき方
流水により運搬された土砂は、海底や湖底などに堆積して地層をつくります。このとき、河口付近にはれきや砂、沖合には泥が堆積します。また陸上でも、火山の噴火による火山灰の地層がつくられることがあります。

地表の岩石は長い間に表面からぼろぼろになってくずれる風化がおこります。また、風や流水は、風化した岩石を削り浸食します。さらに流水は、川の上流で浸食した土砂を下流へ運搬し、中流や下流で土砂を堆積させ扇状地や三角州、広い平野をつくります。

地層のつくり
地層は、ふつう下の層ほど古く、上の層ほど新しいです。大地から力を受けた、断層やしゅう曲が見られることもあります。

  • 断層…地層が切れ、ずれてできたくいちがい
  • しゅう曲…地層に力がはたらいで、押し曲げられたもの

地層の調査
地層の調査においては、以下4つの用語をしっかりおさえておきましょう。

  • 柱状図…1枚1枚の層の重なり方を柱状に表したもの
  • ボーリング(調査)…地下の地層を調べるために、地面をほって、地層を取り出して調べる方法
  • かぎ層…離れた地層を調べるときに目印になる層
  • 露頭…崖(がけ)などで地層が地表に現れているところ

そのほかに、示相化石示準化石風化浸食断層などもよく出題されますが受験生として必答問題です。また、堆積岩についても抑えておく必要があります。

堆積岩の分類
2つの分類での仕方で名称があります。

大きさでの分類

  • れき岩(2mm以上)
  • 砂岩(0.06~2mm)
  • 泥岩(0.06mm以下)

でき方による分類

  • 凝灰岩(火山灰が堆積)
  • チャ-ト(生物の死骸が堆積⇒色は、有色(赤・黒)、塩酸を加えても発生しない
  • 石灰岩(生物の死骸が堆積⇒色は、白色、塩酸を加えても発生する

コメント

テキストのコピーはできません。