中学古典の学習で必ず押さえておきたいのが「係り結びの法則」です。「ぞ」「なむ」「や」「か」などの係助詞と、文末の活用形が特定の形になるというこのルールは、テストや入試でも頻出です。正しく理解しておけば、読解や文法問題での得点力が大きくアップします。この記事では、係り結びの基本ルールや例文での使い方、覚え方のコツまでをわかりやすく解説しています。定期テストや高校入試対策にぜひご活用ください。
係り結びとは

文中に特定の助詞(係助詞)があると、文末の動詞や形容詞が特殊な活用形で終わる現象です。文の内容を強調したり、疑問を表したりするときに使われます。
「明日は早起きしよう」→「明日こそは早起きしよう」
「こそ」が入ると強調されて聞こえますね。古文でも同じような働きをします。
係り結びの法則のポイント

とりわけ、係り結びの法則は、出題率が高い古典の読解法則の1つです。この係り結びを使うことで、書き手は、意味を「強調」したり、「疑問」を投げかけたりするときに使います。
係り結びの法則の覚え方

覚え方のコツ
係助詞の覚え方
「ぞ・なむ・や・か・こそ」
何度も声に出して覚えましょう!
活用形の見分け方
終止形:「~り」で終わる(けり、なり)
連体形:「~る」で終わる(ける、なる)
已然形:「~れ」で終わる(けれ、なれ)
重要ポイント
「こそ」だけが已然形!
他の係助詞(ぞ・なむ・や・か)は全て連体形です
注意点
(1)文中の「ぞ・なむ」→文末は「連体形」・意味は強調
(2)文中の「や・か」→文末は「連体形」・意味は疑問(反語)
(3)文中の「こそ」→文末は「已然形(いぜんけい)」・意味は強調
※普通は文末には「終止形」がきます。「係助詞」が出てきたら文末の活用形が変わります。
係り結びの例文
・普通の文「朝はひときはめでたし。(現代訳)朝は一段とすばらしい。
これを強調して係り結びの法則を使うと
(文末)
ぞ :連体形 ・朝ぞひときはめでたき。(「めでたし」の「連体形」)
なむ :連体形 ・みやつことなむいひける。(「けり」の「連体形」)
や :連体形 ・惜しむべきやうや ある。(「あり」の「連体形」)
か :連体形 ・いづれの山か天に近き。(「近し」の「連体形」)
こそ :已然形 ・〜とこそ聞こえけれ。(「けり」の「已然形」)
※「こそ」だけが已然形
みやつことなむいひける。
(家来が言ったのである。)
→「なむ」があるので「けり」の連体形「ける」で結ぶ
この女をこそ得めと思ひけれ。
(この女をこそ得ようと思ったのであった。)
→「こそ」があるので「けり」の已然形「けれ」で結ぶ
これは何事ぞと問ひける。
(これは何事かと尋ねた。)
→「ぞ」があるので「けり」の連体形「ける」で結ぶ

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